霰粒腫のしこりが消えないコンタクトはいつから?放置のリスクと治し方を解説

霰粒腫のしこりが消えないコンタクト はいつから?放置のリスクと治し方を解説

霰粒腫のしこりが消えないコンタクト はいつから?放置のリスクと治し方を解説をまとめました。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)によるまぶたの「しこり」にお悩みですね。見た目が気になるだけでなく、いつからコンタクトレンズを使えるのか、このまま放置しても大丈夫なのかと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、霰粒腫がある場合のコンタクトレンズ再開時期の目安や、放置することで起こり得る視力への影響、そして長引くしこりを根本から改善するための治し方について、専門的な視点からわかりやすく解説します。

 

霰粒腫のしこりが消えないコンタクトはいつから?放置のリスクと治し方を解説

霰粒腫は、まぶたにある脂の出口が詰まり、中に「しこり」ができる病気です。放置するリスクや、コンタクトレンズをいつから再開できるかなど、詳しく解説いたします。

1. コンタクトレンズはいつから再開できますか?

原則として、「炎症(赤みや痛み)が完全に引いてから」となります。

  • 症状がある間:コンタクトレンズの使用は控えてください。レンズの刺激で炎症が悪化したり、点眼薬の成分がレンズに吸着して目に悪影響を与えたりするためです。
  • 手術をした場合:切開手術を行った後は、一般的に1週間程度は装用を控えるよう指示されることが多いです。傷口の状態によって前後するため、医師の指示に従いましょう。
  • しこりだけが残っている場合:炎症がなく、硬いしこりだけがある状態であれば装用可能なこともありますが、瞬きのたびにレンズが擦れて不快感がある場合は避けるのが無難です。

2. 放置するリスク

霰粒腫は細菌感染ではないため急激に悪化することは少ないものの、放置すると次のようなリスクがあります。

  • 急性炎症(化膿):溜まった脂に細菌が感染し、強く腫れて痛みを伴う「急性霰粒腫」に移行する可能性があります。
  • 視力への影響:しこりが大きくなると眼球を圧迫し、乱視を引き起こして視界がゆがむことがあります。
  • 皮膚の破裂と傷跡:しこりが自然に破れて膿が出ることがあります。皮膚側から破れると、目立つ傷跡が残ったり、まぶたが変形したりする恐れがあります。
  • まつげの消失:長期間の炎症により、その部分のまつげが生えてこなくなることがあります。

3. しこりが消えない時の治し方

点眼薬や軟膏で改善しない慢性的なしこりには、以下の方法が検討されます。

自宅でできるケア

  • 温罨法(おんあんほう):1日2回、5〜10分ほど蒸しタオルなどでまぶたを温めます。詰まった脂が溶けやすくなり、自然吸収を助ける効果が期待できます。
  • アイシャンプー:まつげの根元を専用の洗浄剤で洗うことで、脂の出口の詰まりを予防します。

医療機関での治療

  • ステロイド注射:しこりに直接薬剤を注射し、炎症を抑えて小さくします。
  • 切開手術:局所麻酔を行い、まぶたの裏側などから切開して内容物を摘出します。しこりを完全に除去する最も確実な方法です。

しこりが数ヶ月以上変化しない、または大きくなっている場合は、稀に別の疾患が隠れている可能性もあります。早めに眼科を受診し、適切な診断を受けることをおすすめします。

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