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見えづらさによる疲れ目に目薬は効果なし

見えづらさがもたらす疲れ目は、目薬を使用しても解消しません。根本原因である見えづらさの改善と日常的な健康管理が必須です。

視力減退に伴う疲れ目は目薬やドリンク剤では改善されない

視力が減退して、日常的に目の疲れがひどくなっても、実際に眼科を訪れる人は、あまり多くないようです。むしろその場しのぎの手段として、目薬をさしてすませているというケースが増加しています。たしかに、勤務中の疲れ目対策として目薬を使うのも1つの方法です。しかし、これはあくまで症状をいくぶん和らげるだけで、根本的改善にはなりません。疲れにも効くというドリンク剤などもありますが、これも同様の流で多少症状が緩和される程度です。
目薬やドリンク剤は、疲れ目の症状を和らげる効果はあっても根本的な改善になならないことをしっかり頭に入れておきましょう。

眼科での視力検査

今も昔も視力検査は同じですが、遠視の場合には、調整力を無理に使えば見分けることが可能なので目薬を点眼します。

基本はランドルト環を見分ける

眼科での視力検査というと、特殊な方法をイメージする人が多いのですが、学校や職場で行う検査と同様で「ランドルト環」と呼ばれる黒い輪の切れ目を見分ける方法が基本になります。
この検査法で基準となる「1.0」という測定値は、太さ1.5mmの黒い線でかかれた直径7.5mmの輪を、5m離れたところから見分けられる視力をいいます。裸眼で1.0以上あれば「正常」と判断し、1.0未満の場合は矯正用のレンズをつけて、矯正視力を測定します。

遠視の疑いがある場合は、調節まひ剤を点眼

ランドルト環を見分ける検査方法では、近視の有無を調べることが出来ます。しかし、遠視の場合は、それだけでは正しい視力を調べることが出来ません。遠視では、調節力を無理に使えば、見ることが出来てしまうからです。特に遠視の可能性が考えられる20代までは、調節力がよく働くので、これを考慮しなければなりません。
そこで、調節力の影響を除く必要がある場合には、「サイクロペントレイト」という調節まひ剤を点眼してから検査を行います。調節力がきかない状態でランドル環を見て、大きい輪も小さい輪も焦点が合わない場合は、遠視の可能性が高いと判断されます。
さらに、遠視用の矯正レンズをつけて、矯正視力を測定します。なお、調節力を使って見えてしまうという点では、成長期の子供の場合も厳密にいうと、正しい視力を張ることが出来ません。そのため眼科では、遠視・近視の可能性にかかわらず、中学生ぐらいまでは、調節まひ剤を使って視力測定を行うこともあります。

目の不快な症状を断ち切る

視力の減退を放置すると視力は低下し続ける

どのタイプの視力の減退でも、疲労のケアを怠り放置しておけば、視力が悪化するだけでなく、全身の疲労や精神的ストレスを増やし、病気の発見を遅らせるなど、様々な弊害をもたらします。
しかも、視力の減退がたらした弊害があらに視力を悪化させるという悪循環を引き起こします。この悪循環を防ぐためにも「ちょっと視力が悪くなったな」と気づいたら適切な対策が必要です。

目の負担を増やす生活をしていませんか?(生活習慣チェック表

  • オフィスでほぼ1日中パソコンと向き合っている
  • 最近、近くのものが見えにくくなった
  • 夜遅くまでテレビを見たりパソコンを使用したりしている
  • 目が乾燥しがちで年中目薬をさしている
  • 視力が急激に低下した
  • 近くのものを見ていて遠くの物を見るとぼやける
  • 長時間運転すると目に痛みを感じる
  • 読書が好きで通勤電車内では本を読んでいることが多い
  • 十分な睡眠をとってもすっきり目覚められない
  • 強い光をみる環境にいる

YES…7個以上→目の負担大
YES…4~6個→注意が必要
YES…3個以下→心配なし

眼科での検査が必要な視力減退を見極める

視力の減退で重要なのは、それがどのタイプのものなのかを見極めることです

見えづらさの正体

ここまで、視力の減退には疲れで起こるものから、屈折異常や老眼、さらに何らかの病気の影響で起こるものまで様々なタイプがあることがわかりました。
視力の減退を放置したままにすると、目の疲労が蓄積し、不快な症状に悩まされるようになります。
これを避けるためには、「見えづらさの正体」を明らかにしなければなりません。しかし、見えづらいという自覚症状があっても、病院で診てもらう必要があるかどうかの判断はつきにくいものです。そこで次に判断するためのポイントをまとめています。

十分な休養をとって見えづらさが解消するかどうか

視力の減退は、その症状が一時的なものか、そうでないかによって、大きく2つのタイプにわけることができます。まず、視力の日中差のように一時的に起こる視力の減退です。
これは、生理的な疲労によるもので、病的なものではありません。一方、一時的ではない視力の減退には、屈折異常・老眼・病気によるものが含まれます。これらは、眼科での検査が必要です。そのうえで、症状に応じて適切な治療を行います。
見えづらさが気になっても眼科へ行くのはどうしても先送りになりがちですが、一時的なものではなく、重大な病気が潜んでいる場合は、早めに検査を受け、適切な処置を受けなければなりません。その見極めがポイントとなります。
では、どのうように判断すればいいのでしょうか。最も簡単な方法は、見えづらさを感じたら、しばらく目の酷使を避けて、十分な睡眠をとって様子を見ることです。一時的なものであれば、目の疲れがとれて見えづらさも解消されます。
しかし、十分な休養をとっても相変わらず見えづらさが気になる場合は、その段階で眼科での検査を受けた方がいいでしょう。
あまりに単純で簡単な方法だと感じる人も多いと思いますが、眼科を受診するためのタイミングを知るにはもってこいです。

視力減退に伴う4つの症状(飛蚊症、変視症、紅視症、羞明)

視力の減退と同時に現れる症状のうち、いくつかのものは、目の病気を知らせるシグナルでもある。

目の病気が心配される諸症状

視力の減退に伴って、次のような症状がでる場合があります。これらは、視力の減退からくる目の疲労や、年齢的からだの変化が原因となって起こるものもありますが、何らかの病気を知らせるシグナルの場合もあります。

飛蚊症

視野の中に黒い点が見える症状です。見えるのは、必ずしも点に限らず、虫のようなものだったり、糸くずのようなものだったりします。飛蚊症には2タイプがあります。1つは、視線を動かすといっしょに黒い点が移動するタイプ。これは眼球内の組織が老化して部分的に濁った場合に起こります。もう一つは、突然はっきりした点が多数見え、ちらつくタイプです。この場合は網膜剥離を起こしている可能性があるので注意が必要です。

変視症

変死症は物がゆがんで見える症状で強い乱視でも起こり、この場合は物がカーブを描いたように見えます。波を打ったように見える場合は、網膜の病気が原因となっていることがあります。

紅視症

伝統などのように光を放つ物を見たときに、そのまわりに虹がかかったように光の輪が見える症状です。極度の疲労えも起こりますが、緑内障でも起こります。この場合には早期治療が必要です。

羞明

目が疲れたときにも現れる症状ですが、十分に休養しても治らず慢性的に見られる場合は、角膜や水晶体の異常が原因と考えられます。

こういった諸症状ですが、本人でもなかなか気づきにくいという難点があります。目の洗われる異常は、少しでも早く見つけることが大切ですので異常を感じたら眼科医を受診します。

老眼による疲れ目を最小限に抑える

最近は、老眼が現れる時期が以前よりも早くなっています。目にかかる負担をできるだけ抑えるようにします。

老眼になる時期は早まる傾向が…

ふつう老眼というと、40代以降にはじまる老化現象としての認識が一般的でした。
ところが、最近では30代の人でも老眼の症状が出る場合があります。遠視の場合はさらに早く、20代で老眼が出現することもあります。。日本人の寿命が延びたのに、老眼が現れる時期が早まる傾向にあるというのは、じつに皮肉なことでもあります。
老眼による疲れ目の被害を少しでも食い止めるには、視力の減退が老眼によるものかどうかを判断しなくてはなりません。老化は年とともに必ず起こる症状ですが、進化を遅らせることはできてもくい止めたり、ということは不可能です。

老眼かな?と思ったらこんな対策を!

対策の基本は検査・矯正・規則正しい生活になります。30代後半になって視力の異常に気づいたら、まず眼科で正しい検査を行うようにしましょう。ここでは老眼と診断された場合には、医師のアドバイスに従って老眼鏡を作ります。老眼鏡を避ける人もいますが、見えづらさをがまんする生活は目に多大な負担をかけます。その結果、老化を進めてしまうのです。
老眼鏡の利用で、目の健康はもちろん、精神的にも健康に過ごすことが出来ます。
基本的な栄養・運動・休養といったバランスのとれた生活が大前提です。

乱視

角膜や水晶体がゆがんでいると光情報は網膜上の1点に集中せずに映像がぶれます。これを乱視といいます。

レンズのゆがみが乱視

近視や遠視の次に多いのが乱視です。遠近ともにぼやけてしまう屈折異常です。
乱視は、網膜上に光情報を正しく集中できないという点では、近視や遠視と同じですが、水晶体の暑さの忠節機能や目の奥行きの問題で起こるわけではありません。
眼球内には物を見るために必要なレンズ機能果たす角膜と水晶体があります。どんな角度から入ってきた光情報でも正しく屈折させるためには、これらが正円でなければなりません。実際にはどんな人でも多かれ少なかれ楕円を帯びているのですが、ゆがみが少ない分には、特に問題ありません。かなりゆがんでいる場合には、乱視の状態が起こるのです。乱視を引き起こすような大きな歪みのある角膜や水晶体は表面のカーブが縦横あまりにも違いすぎるので、入ってくる光の方向におってそれぞれの光情報が、バラバラなところに集中してしまいます。その結果、水晶体の調節機能や眼球の構造が正常でも、どこにも焦点が正常でも、どこにも焦点が合わなくなってしまうのです。

倒乱視は疲れ目に直接影響する

乱視で特に疲れ目を起こしやすいのは、角膜や水晶体が縦長の楕円形の場合です。これを専門的に「倒乱視」といいます。
また、角膜の表面の歪みで起こる乱視は、角膜の病気が引き金になっていることもあるので注意が必要です。
いずれのタイプにせよ、人間の目には、歪みがあっても正しく見ようとする調整力が備わっているので、若いうちはある程度カバーできます。しかし、極度の疲労に陥ったり、老化が進むと調整力も働かなくなって矯正をしないと疲れ目の原因になります。

遠視の実態

疲れ目を引き起こしやすい遠視の実態を詳しく調査します。

遠視は調整力をつねに必要とするため疲れる

近視に比べて遠視は、過剰な調整力がなければ近くも遠くも見えないので、目の疲労度が大きくなります。そのため単なる疲労感ではすまされず、眼痛や頭痛などの症状が出る場合があります。
子供の場合であれば、周囲の理解を得られず集中力がない。勉強嫌い。などと評価されてしまうケースもあります。詳しく調べてみると、遠視による疲労感である場合があります。調整力は加齢とともに低下するのが一般的です。このため、年を経るにつれて近くのものも遠くのものもみえづらくなってしまうのです。
40代を過ぎた頃にやってくる老眼においても、ただでさえ近くが見えづらい遠視の人はその影響もダイレクトにきてしまいます。

遠視も近視と同様に検査があればいいのですが、遠視は近くも遠くも焦点が合わない目です。見えているのは、調整力を余計に働かせているためです。5m程度離れて視力表を見る通常の検査では目の調整力を最大限に発揮さいた状態で見分けられてしまうので視力検査でははっきりわからないのが遠視です。

遠視

近視より多くの調節力が必要とする遠視は目の負担が多い屈折異常です。

遠視の誤解

近視同様に、遠視も眼球内で光情報を正しく屈折することができないために、起こる屈折異常です。
遠視というのは、近視とは逆に光情報を屈折させる力が弱すぎる目です。このため、光情報が集中するまでの距離が長くなってしまい焦点が網膜よりもずっと後方にきてしまいます。
網膜上の光情報をもとに映像を作っても、ぼやけたものしかできません。どんな距離を見るにしても過剰に調節力を機能せてようやく見える状態なのです。多くの人が誤解しやすい遠視の特徴でもあります。
遠視は、近くを見るときよりも遠くのほうが調節力が少なくてすむというだけで、遠くを見るのも近くを見るのも不自由なのです。

屈折性遠視と軸性遠視

近視にも屈折性、軸性があるように遠視にもあります。
屈折性遠視
見る物に合わせて水晶体を厚くする機能が弱く、光情報を十分に屈折させることができません。人の目は水晶体が薄い状態で遠くのものを見るような仕組みなので、遠視も遠くの物は何とかみることができます。
軸性遠視
水晶体の機能自体は正常なのに、眼球の奥行きが浅すぎるために光情報が拡散したまま網膜に届いてしまいます。目の構造上の問題です。

日本人は近視が多い

目が悪いのを遺伝的なものだと考える人が多いようですが、近視になる決定的な要因は目を使う環境にあります。

近視は遺伝よりも環境に原因がある

近視の仕組みについて書きましたが、近視の要因は遺伝だと思っている人が多くいます。近視人口は増加の一方ですが、大人だけでなく、学校に通う子供たちの間にも近視は増えています。一般に近視の原因として遺伝はそれほど影響がありません。
目を取り巻く環境が一番影響しているのです。近視は、都市型の文明が進んだ国ほど多いという傾向があります。
これは近業の割合が高いことが影響しています。
21世紀は、高度情報化に伴い、日常生活の中で目に刺激の強い近業が増えています。ということは、これからもますます日本人の近視化は増加するばかりです。

過労によるかすみ目は仮性近視の可能性

目の酷使を避けることが出来ない現代社会では、目の疲労から近視を悪化させてしまうケースが多々あります。
疲れ目の代表的な自覚症状のかすみ目や鈍痛は、毛様体筋が疲労して調節機能がきかなることが原因で起こります。近くの物ばかりを見ていると緊張した毛様体筋が次第にもとに戻りにくくなります。この状態は水晶体が厚いままなので遠くがよく見えません。これは仮性近視です。この状態を放置してしまうとやがて慢性化してしまうのです。
こういった環境による影響はますます増えていくでしょう。