目のトラブル と病気について

眼科医によると、ドライアイ、疲れ目(眼精疲労)の症状で受診する患者さんが年々増加しているといいます。また、アレルギー性結膜炎の患者さんの場合、少し前までは、春先にたくさん押し寄せるという傾向だったのが、最近では、季節を問わずに受診しているようです。

目が疲れる原因は「パソコンやスマホの使いすぎ」が理由のように言われることが多いですが、目を弱める要因はそれだけではないといいます。

例えば、銀行での ATM の操作で目が疲れる人もいます。また、駅で切符を買う際にまずは路線図を見て、それから券売機で切符を購入するというような日常的な行動が、知らないうちに目を疲労させているのです。さらに大気汚染、日々のストレスなどが加わると、目の疲労はいっそうひどくなります。

こういった目の疲れなどは多くの人が経験していることと思いますが、次に挙げる目のトラブル(病気)には、症状が進行すると失明する恐れがあります。

目のトラブル

目のトラブル

目のトラブル の代表的なもの

次の 4 つが目のトラブルの代表的なものです。

    1. 緑内障 (りょくないしょう)
    2. 白内障 (はくないしょう)
    3. 黄斑変性症 (おうはんへんせいしょう)
    4. 網膜剥離 (もうまくはくり)
どんな病気? なりやすい人 治療方法
緑内障 自覚症状があまりなく、知らない間に進行して失明に至ります。「房水」という眼球を循環する水の通り道が詰まったりして眼圧が上がると視神経が少しずつ破壊され、目で見た情報が脳に伝わらなくなります。現在、日本人の失明になる原因の第一位です。 肉親に緑内障になった人がいる人。低血圧、高齢者、糖尿病患者、遠視の中高年女性なども。 点眼薬や内服薬で眼圧は下がりますが、レーザー光線を房水の出口に当てて、眼圧を下げる方法もあります。進行する場合は、手術が必要になることもあります。
白内障 目の中のレンズ(水晶体)の細胞の栄養バランスが悪くなり、白く濁ってきます。老化が主な原因となりますが、先天的な場合や病気の合併症などが原因の場合もあります。世界的には、中途失明する人が増えています。 高齢者、糖尿病患者、ステロイド剤を使用している人など。 点眼薬もありますが薬で進行を止めるのは困難で、最終的には手術が必要になります。手術の危険性は非常に低く、日帰り手術が可能な場合もあります。
黄斑変性症 欧米、日本でも中途失明の主な原因のひとつです。「黄斑部」はものを見るときに大事な役割をする網膜の中心部。ここに老廃物がたまり、さらに血管がねじれたり出血したりすることでものが見えにくくなります。 60歳以上で男性に多い。 インターフェロンが効果的といわれていますが、特効薬は今のところありません。
網膜剥離 目の神経の膜(網膜)に穴があいて液化した硝子体が網膜の裏側に流れ込み、網膜が剥がれてしまいます。人口頻度では 0.01 % の発症率ですが、進行が早く失明の場合もあるので注意が必要です。 強度の近視、肉親に網膜剥離経験者がいる人、ボクサーなど頭に強い刺激を受ける頻度が高い人。

目の病気やトラブルが急増している原因は現代社会にある?

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