家庭の照明を考える ことで疲れ目対策に役立つケースが多々あります。テレビを見るときの照明の明るさについても説明しましたが、照明の明るさの度合いは目に大きな影響を及ぼします。
家庭の照明を考える 家庭で使う照明は、部屋の使い方や目的にあったものを選びます。
一般には、高色温度の白や青白光は人を活性化させ、低色温度の赤っぽい光は人を休息的にさせます。
さらに、色温度と照度には相性があり、高色温度の光には比較的、高照度の方が快適と感じ、低色温度の光は、比較的、低照度の方が快適と感じます。これは人間の自然な感覚ですからこの基礎的な部分をしっかりおぼえておくと役立ちます。
家庭の照明に求められる条件
部屋の用途や行う作業に応じて、使い分けをします。全体照明、部分照明をうまく利用することがポイントになります。
そして住まいに求められる機能の中心は、心身のリラックス(休息)とリフレッシュ(清新化)で、この面で照明の担うべき役割は大きいものです。
各部屋の必要な明るさはそれぞれに異なりますが、まずは基本的な「家庭の照明に求められる条件」を挙げていきます。
まずひとつめに夜間安全に過ごすのに必要な明るさであること、 2 つめに作業に応じた明るさであること、
そして 3 つめに快適な明るさであることです。どれも当たり前のように思いますが、照明について考えるときとても重要です。照明の善し悪しは、目の疲労や心身のストレスなどにも影響するので、適切なものを選びます。
全体照明と部分照明
和室
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35 ~ 75ルクス
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洋間(居間)
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30 ~ 75 ルクス
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子供部屋
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75 ~ 15 0ルクス
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トイレ
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500 ~ 1000 ルクス |
玄関
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75 ~ 150 ルクス
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洗面所
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75 ~ 150 ルクス
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浴室
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75 ~ 150 ルクス |
上図の表が各部屋で必要な明るさを示したものです。これを大まかに分類すると、手元の比較的細かい作業には、全体照明プラス 500 ~ 1500 ルクス、団らんや遊びには全体照明プラス 150 ~ 300 ルクスの部分照明が最適です。
最も避けたいのが全対象名を消して手元だけを照らすことです。室内の明暗差が大きいと目に負担をかけ視力低下の原因になります。