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日本人は近視が多い

日本人は近視が多い という特徴があります。近視の要因は遺伝だと思っている人が多くいます。近視人口は増加の一方ですが、大人だけでなく、学校に通う子供たちの間にも近視は増えています。

目が悪いのを遺伝的なものだと考える人が多いようですが、近視になる決定的な要因は目を使う環境にあります。

現在、日本国内の人口1億2,575万人(平成 25 年総務省統計局人口推計)のうち、約 1 / 3 の約 4,000 万人が近視と推定されています。

日本人は近視が多い

日本人は近視が多い

近視は遺伝よりも環境に原因がある

近視の仕組みについて書きましたが、近視の要因は遺伝だと思っている人が多くいます。近視人口は増加の一方ですが、大人だけでなく、学校に通う子供たちの間にも近視は増えています。一般に近視の原因として遺伝はそれほど影響がありません。
目を取り巻く環境が一番影響しているのです。近視は、都市型の文明が進んだ国ほど多いという傾向があります。

これは近業の割合が高いことが影響しています。
21世紀は、高度情報化に伴い、日常生活の中で目に刺激の強い近業が増えています。ということは、これからもますます日本人の近視化は増加するばかりです。

過労によるかすみ目は仮性近視の可能性

目の酷使を避けることが出来ない現代社会では、目の疲労から近視を悪化させてしまうケースが多々あります。
疲れ目の代表的な自覚症状のかすみ目や鈍痛は、毛様体筋が疲労して調節機能がきかなることが原因で起こります。

近くの物ばかりを見ていると緊張した毛様体筋が次第にもとに戻りにくくなります。この状態は水晶体が厚いままなので遠くがよく見えません。これは仮性近視です。この状態を放置してしまうとやがて慢性化してしまうのです。
こういった環境による影響はますます増えていくでしょう。

人間はこうして物を見ている

人間はこうして物を見ている という仕組みについてはあまり意識がすることがありませんが、物を見るという仕組みです。

視力の減退を深く理解するためには、目の構造と機能の知識は不可欠です。 人間はこうして物を見ている

人間はこうして物を見ている

人間はこうして物を見ている

人間が物を見るために必要なのは、直径約 24 mm 重さ約 7.5gの眼球とその奧から大脳まで伸びる視神経、そして大脳です。
広い意味でとらえれば、これらが全て「目」といえるでしょう。
つまり、「見る」とは眼球・視神経・大脳を連動させて、物を映像として認識する作業なのですから、3つのどこかに異常が起これば、必ず何らかの視覚障害が現れます。

眼球は光情報の収集をしている

物の色や形を完成された映像として認識していますが、映像化の仕事をしているのは、眼球ではなく大脳の視覚野と呼ばれる部分になります。
眼球の仕事は、簡単にいうと、情報収集です。情報収集というのは、映像を構成する光情報です。光情報は、視覚情報の入り口である瞳孔から眼球内部に入ってきます。
外から入ってくる光情報は、黒目の部分を覆ってる角膜、続いて瞳孔を通過し、水晶体を通り抜けます。
角膜と網膜上にピントが合うように屈折させるレンズの役割を果たします。
角膜は厚みが一定ですが、水晶体は近くを見るときには厚く、遠くを見るときには薄く変化します。
水晶体を通った光情報は、硝子体というゼリー状の組織を通り、眼球の奧部にある神経細胞の集中する網膜に到達します。これらが眼球内での光情報の進み方です。

目の老化が目の負担を増大させる

目の老化が目の負担を増大させる ことについて。加齢による目の老化、いわゆる 老眼 は誰もが通る道ですし、現実的には避けることが出来ません。

目の老化現象の 1 つである老眼は、目に大きな負担をかけます。見えづらさを解消することが、疲労から救う最善の方法です。

目の老化が目の負担を増大させる

目の老化が目の負担を増大させる

老眼は誰にでも起こる老化現象

人によって多少の違いはありますが、一般的に 40歳 を過ぎると、老眼による見えづらさが気になります。老眼鏡を毛嫌いして、見えづらさを我慢してしまう人もいます。最近では 30 歳代で老眼がはじまってしまう人も増えています。スマホやパソコンが必須のツールとなってしまい、公私共になくてはならないデバイスとして定着してしまいました。

しかし、これでは疲れはどんどん溜まる一方です。老眼は見る物の距離に応じて厚さを変える水晶体が老化することに起因しています。

子供であれば、顔の真正面近くに本を引き寄せても文字を読むことが出来ますが、それだけ水晶体が柔らかいことを示しています。大人の場合はどうでしょう?
そうはいきません。これは、年齢とともに水晶体の弾力性が失われて厚みを調整しづらくなっていくからです。
それでもある程度の年齢までは、日常生活を送るうえで支障はありませんが、40歳前後になると、手元にある物を見るときに、水晶体を十分厚くすることができなくなります。これがまさに老眼です。

水晶体の老化がすすむことによる影響

水晶体の弾力性が失われてくると、水晶体そのものが固くなります。こうなると、水晶体自体は限界を超えてまで厚みを変化させることはありません。

しかし、水晶体の厚みを調節している毛様体筋は何とか水晶体の厚みを変えようと、物を見るたびに極度の緊張状態が継続します。これが目の疲労を招く原因です。
老眼の場合、屈折異常などとは異なり年をとる人間には必ず生じる症状です。見えづらさや疲労感を適宜解消することが大切です。