人間はこうして物を見ている

人間はこうして物を見ている という仕組みについてはあまり意識がすることがありませんが、物を見るという仕組みです。

視力の減退を深く理解するためには、目の構造と機能の知識は不可欠です。 人間はこうして物を見ている

人間はこうして物を見ている

人間はこうして物を見ている

人間が物を見るために必要なのは、直径約 24 mm 重さ約 7.5gの眼球とその奧から大脳まで伸びる視神経、そして大脳です。
広い意味でとらえれば、これらが全て「目」といえるでしょう。
つまり、「見る」とは眼球・視神経・大脳を連動させて、物を映像として認識する作業なのですから、3つのどこかに異常が起これば、必ず何らかの視覚障害が現れます。

眼球は光情報の収集をしている

物の色や形を完成された映像として認識していますが、映像化の仕事をしているのは、眼球ではなく大脳の視覚野と呼ばれる部分になります。
眼球の仕事は、簡単にいうと、情報収集です。情報収集というのは、映像を構成する光情報です。光情報は、視覚情報の入り口である瞳孔から眼球内部に入ってきます。
外から入ってくる光情報は、黒目の部分を覆ってる角膜、続いて瞳孔を通過し、水晶体を通り抜けます。
角膜と網膜上にピントが合うように屈折させるレンズの役割を果たします。
角膜は厚みが一定ですが、水晶体は近くを見るときには厚く、遠くを見るときには薄く変化します。
水晶体を通った光情報は、硝子体というゼリー状の組織を通り、眼球の奧部にある神経細胞の集中する網膜に到達します。これらが眼球内での光情報の進み方です。