ドライアイ のカギを握る涙について

ドライアイ のカギを握る涙について 少しお話しましょう。

目の表面を覆う涙は、目の健康を守る強力なバリアです。分泌量はわずかながらその効能には驚くべき秘密が! ドライアイ のカギを握る涙について

ドライアイ のカギを握る涙について

ドライアイ のカギを握る涙について

涙一粒は3層構造に

ドライアイ のカギを握る涙とはどんな液体なのでしょうか?まず涙の成分についてです。涙の 1 粒は 3 つの層で構成されています。

一番外側には脂の層があり、空気に触れる外側を油膜にすることで、涙がすぐに蒸発しない仕組みになっています。

真ん中の層は水分で、涙の大部分になります。目の表面に必要な酸素や栄養素が含まれています。そして、目の表面の角膜に接する3つめの層は、やや粘りけのある液体でできており、涙を目の表面にしっかり定着させる“接着剤”のような機能を果たしています。

この液体にはムチンと呼ばれる栄養成分も含まれています。
これらの涙の 3 つの層はそれぞれ別々の場所で作られ、分泌されてから 1 粒に合体します。外側の脂の層は、まつげの生え際にある 「マイホーム腺」から分泌されます。
涙の大部分を占める真ん中の層は主涙腺から、粘りけのある3層目は結膜のゴブレット細胞から分泌されます。

目の表面で 1 つになった涙は、目の表面に潤いや栄養、酸素を補給しながら、目の表面についた汚れやばい菌を取り除いていきます。また、涙が目の表面を覆うことで均一の滑らかな面になり、まぶたの開閉がスムーズになります。

涙はこうしたいくつかの重要な役目を果たしながら、目の外側よりから内側に移動していき、最終的には、「涙点」という穴から目の外に出て鼻の中に排出されます。

涙の原料はじつは血液で、涙腺の中で血液から血球を除いてつくられます。 ですから、涙には血液と同じようにビタミン、イオン、タンパク質、酵素といった栄養分がたくさん含まており、目の表面の角膜や結膜に栄養を与えています。

まばたきの役割

私たちは、約 3 秒に 1 回の頻度で自発的に瞬きをしています。瞬きの度に視覚の入力が 0.3 秒間ほど遮断されるので、起きている時間の約 1 割の視覚情報が瞬きのために犠牲になっています。

それなのに、こんなに頻繁に瞬きをする理由は、未だに解明されていません。瞬きのタイミングに注目し、人々の行動や脳活動についてです。

「瞬きは何のためにしていますか」と尋ねると、ほとんどの方が、「目を潤すためにしている」、と答えます。確かに、瞬きをするたびに、涙液により目の表面に潤いの膜が作られます。

でも、瞬きを 1分 間に 3 回程度すれば、目を潤すためには十分であることがわかっています。それなのに、我々は、 1 分間におよそ 20 回も瞬きをしています。目を潤すために必要な回数の 5 倍も瞬きをする理由は未だに謎のままです。

人の精神状態によって瞬きの発生頻度は大きく変化します。ゲームやパソコン作業など視覚作業をしているとき、瞬きの発生は抑制されます。一方、人前で緊張して話すときや難しい問題を解いているとき、瞬きの回数は増加します。

ただ、疲れているときや退屈しているときも瞬きの回数は増加するので、瞬きの回数の増減だけで心の状態を推定するのは、なかなか難しい状況です。ただ、瞬きが何らかの脳の情報処理との関係で生じている可能性が考えられます。瞬きは注意の切れ目で脳や身体の状態をスイッチさせる役割やコミュニケーションを円滑にする役割があることがわかってきました。

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